5人のチャラチャラした男が寄ってきて声をかけてきたんだ。『ねー、お姉さーん俺らと遊ぼう』って。もうそりゃ、バカみたいに下心丸出し。
変な人って思いながらもベロンベロンに酔った状態でやけくそになっていたから、頷いてしまって。私どうなるのかなーとか思ってるときにグイッて手を引っ張られた。
そう、それが彼だった。『どこ行ってるんだよ』そう言われて私はビックリしたけど男たちは『何だよ、彼氏もちかよ』って去っていった。
本当にビックリした。見知らぬ人に『どこ行ってるんだよ』なんて言われたらもうそりゃビックリ。
「危なかった……。駄目ですよ、あんな奴らにノコノコついていっちゃ……。」
パチッと目が合う。とたんに何故か恥ずかしくなって背中がカーッと熱くなった。彼も恥ずかしくなったのかパッと手を離した。