ご飯を食べていて、久々に心がピンク色になっていた。
フッとした瞬間、私は彼の指に目がいった。

…指輪…?

「和樹…?その指輪…」

言葉を詰まらせながら言うと、和樹は指輪の事を聞かれるのを予測していたかのように冷静に答えた。

「あぁ〜コレ?母ちゃんの。」

私は苛立ちを覚えた。

私は指輪だけでなく、それに彫ってある文字も目に入っていた。