お母さんの声を聞いた私は、一瞬で目の前が暗闇に覆われた。

そして、急いでタクシーにのりお母さんに言われた場所へ向かう。

…市立病院…

息を切らし、ロビーに向かう。すると、悲しみに溺れた勝也の両親が座っていた。

「…お母さん…?」

はっと我に帰り、勝也のお母さんは私の手を強く握り、精一杯の声を出した。

「瞳ちゃん…ゴメンね…ほんとにゴメンなさぃ…(泣)」