私は現実の世界でも泣いていた。

「…変な夢…」

涙を拭き、時計を見る。

「もうこんな時間!?」

勝也が来るはずの時間が大幅に過ぎていた。
だが、家には勝也も勝也の両親もまだ来ていない。
その時、携帯が鳴った。

「勝也かなぁ☆」

画面を見ると、勝也…ではなく、勝也のお母さんだった。

「はぃ、もしもし?」