家に帰ると、見張っていたかのように和樹から電話がかかってきた。

「…何?」

「言ったのか、彼氏に?」

やっぱり…コイツは私達が離れることを喜んでいる。

「だったら何!?ほっといてくれないかなぁ!!!!!」

「何だよ!?八つ当たりすんなよ!
でも、お前もこれで楽になんだろ。
…あとさぁ…」

和樹の言葉が止まった。

「何っ!?」

「…俺とやり直してくんねぇか?」