今までいろんなことがあったけど、 全て静くんに助けてもらった。 『好きだよ、舞』 『俺が好きなのは舞だ』 頭の中で静くんに言われたことが反芻する。 なんだろこの気持ち…。 「舞……?」 静くんが下りて行った階段を見つめ、 私は原因不明の胸の動悸にかられていた。