「みんな素知らぬ顔してるけど…
内心アンタのことでビックリしてるわよ。」


「そ…なんだ…。」




それでも私が現れても騒がないみんな。



私…『近づかないで下さいオーラ』でも出してるのかな…。




「加奈子は…私が突然デビューすることを知って、
連絡しようとは思わなかったの?」



我ながら恥ずかしいまたナルシストな質問をしてしまった。



加奈子は何かを思い出したかのように
「ああ」と呟いてから話した。



「実はさ、みんながこうやって普通に接することが出来るのは…」




「「キャーッ!!静ク――ンッ!!」」



突然、廊下から女子たちの悲鳴が聞こえ、
加奈子の声を遮った。