エメトス…エメトス…エメトス。

んー、わかんない。

小さい頃に会ったような記憶はあるのだけれど。。

どうせ、ホームレスか何かの輩でしょう。

そう思ったあたしが間違いでした。

あたし「ねぇ、エメトスって名前の人知らないかしら?カリオスって、顔広いでしょ?知らなかったらいいんだけれど。」

「エメトス…エメトス。はっ!」

あたし「ど、どうしたの?」

「なぜ、リュミエスが、あの方の名前を?」

あ、あの方?

あたし「エメトスって人があたしの許嫁だってお母さんから聞いたことがあったのよ。」

「エメトス様は、お前と同い年の9歳。俺よりも遥かに顔が広く、人望が厚いお人だ。職業は知らないが、とにかく御曹司だ。お前は、その人のところに行ったほうがいいかもな。荷物をまとめとけ!明日出発だ!」

な、何勝手に決めてんのよ!

荷造りを今日中にしろってか?

もう、夜の7時よ?

でも、どんな人なの?