「お兄さんにはここで暮らしていただきます。」 あの後めっきり静かになったお兄さんは眉間のシワを益々深くして私に着いてきた。 眉間の谷に人でも沈めるんだろうか? A4用紙とか挟んでやろうかな…… 「こちらは依頼者様が準備なさったお部屋ですのでご自由にお使いくださいませ。」 「……お前さ、どっちが素?」 「何がでしょう?」 いきなり話すとこれだ お兄さんは文脈という言葉を知らないようだ 「多分、頭の中の声漏れてるぞ?」