ここの教室は基本誰も居なくて、
1人でお昼を食べるのには最適な場所。
化学の先生も"自由にどうぞ"と言ってくれた。
「いただきます。」
呟いたって誰も聞いてない。ただのお弁当への敬意だ。
お弁当を食べながら、窓の外を眺める。
お昼休みだからと、はしゃいでる生徒がたくさんいた。
元気だな、と思いつつ自分にも幼い時ではあるけれど同じように楽しい日々があった、と懐かしい日々をついつい思い出してしまう。
そろそろ教室に戻ろうとドアをあけると目の前には人が立っていた。
「舞川さん、見つけた。
いつもここにいるんだね。」
「相澤くん?私に何か用かな。」
素っ気ない返事だと思う、でもそれでいい。私は誰かと馴れ合う気何てないのだから。