高校3年生になってまだ一週間。
あと1年でこの学校ともおさらばだと思うと、時の流れは本当に早い。
私には2年かけて作り上げた友情や何かはなく、今年も1人で出来ることは1人でやるのだろう。
新しいクラスに馴染むことはきっとないだろうし、その努力もおそらくしない。
私、舞川 花はそんな冷めた人間だ。
誰かに話しかけられる事も、話しかけることもない。
ただ授業を受けて、なるべく目立たないようにかつ迷惑は掛けないように生活する。
人はこんな生活を詰まらないと言うかもしれない、それは正解で、事実とても詰まらない。
でも私は楽しさを求めて生活するのはとっくの昔に辞めたのだ。
笑うことも、泣くことも、怒ることも何もしない、できなくなった。
気付いたらこの顔は、
ただのお飾りになっていた。