8時ちょうど。美玲は、教室へつく。 自分の席へ着くなり、教科書をつくえの中へ入れる。 いつもなら、隙間があいている教科書とつくえの中あいだがパンパンになっていた。 「なんだろう?」 教科書を全部机の上に出すと、見たことのないノートを見かける。 「ノート?あれ?なんにも書いてないや。」パラパラめくりながらつぶやく。 「ちょっと悪いけどもらっちゃおっかな。ちょうど日記書きたかったし。」 これがすべての始まり。