クラスの男子も女子も私達のほう
見てるしちょっと困ってきた。その時

「はーーーい、皆座ってー!」

新クラス担任の原田先生が入ってきた。

「あれ?君は3組の谷田大毅くんやね?
クラス戻らな自己紹介始まるでぇっ?」

陽気な様子の原田先生を押しのけて
私達のほうに近づいてくる大毅って子。

(めっちゃしつこい……)

「お前名前なんて言うん?」

えっ?麗華やと思ったらまさかの私?

「え?馨莉 やけど……?」

ちょっと強ばってしまってる私の顔を見て
大毅って子が爆笑した。

「待って、お前めっちゃおもろい!爆笑
ぶっさーーー!爆笑」

「はあ……?」

初対面の私に向かってほんまに失礼な奴!
その上なに?どんなけ爆笑するん?
ほんま無理やわコイツ。生理的に。

「谷田く〜ん!!」

その時廊下から3組の担任の先生が
顔を覗かせた。大毅って子が戻らんから
探してるみたい。

「大毅くん!そろそろ戻りなさい。」

私達の担任の原田先生も迷惑そうに
大毅って子に注意する。

「あ?誰に口聞いとんねん、うざ」

そう言いながらも3組のほうに戻って行く。

私と麗華はア然としながらも席につく。