「私には時間なんてもういらないし、

もう生きたくないんです。

だから、すみませんがほか当たってもらえますか?」

葉瑠は上を向いて人差し指で顎を触りながら

んーと難しい顔をした。

そのまま私の顔を見て、言った。

「わかったわ。話聞いてくれてありがとう。

でも、海生。今日だけ俺に付き合ってくれへんか?

見せたいもんがあるねん。」