調子が狂う。意味わからないこと言うし

今から死のうと思って決意したのに

なんか邪魔されるし、なんじゃこりゃ。

「仮にもし、あなたに私の命を渡したとして

私はすぐ死ねるんですか?

私になにかのメリットはあるんですか?」

葉瑠はその言葉を待ってましたというような

得意げな笑顔を見せ、ふふんと笑ってみせた。

「死ぬというか、正確に言えば存在が消えるねん。

すぐには消えへんけど、徐々にそれがわかってくる感じや。

痛い思いしやんでええし、楽やろ?」

説明になってないし。

でも、すぐには死ねないけど

楽に死ねるってことか。

って、私はそんなんじゃなくて

早く父と母の元に行きたいだけ。

消えるのを待ってる時間なんていらない。

楽に死ねるなんてそんなの知らない。