「それで、どうゆうことなんですか?」

葉瑠は1度私の顔を切なそうに見た。

そして、話し始めた。

「俺な、20歳なったら消えるねん。

詳しいことは言えんけど、

そうゆう約束でこの世に生まれてん。

あと、2年でやれることやらなあかんねんけど

消えるわけにはいかへん理由ができてん。

だから。だから、あんたのこと見つけて

この子もしかしたらと思ってたら、

やっぱり死のうとしてたから。

言い方悪いけど、チャンスやと思ってな」

全く理解はできなかったけど、

悪い人ではないなと思った。

次の言葉を待ってたけど、葉瑠はしばらくなにもしゃべらなかった。