「どちら様ですかー??」
なるべく怒っていますよアピールをしながらドアをガチャっと開けると…
え、誰?
外にいたのは顔の恐ろしく整ったイケメンだった。
年齢は同じくらい…かな?
でもこの顔どっかで見たことがある…気がする…
「リコ!!!あなたリコたんでしょ!!?」
頭の中によぎったのは、ゲームの中のキャラ。気弱で泣き虫。でも、困った時に助けてくれる可愛い弟的存在。
間違いない、この色白の肌、切れ長の二重、スッと通った鼻筋、栗色の癖毛。
「わぁ!すごいすごい!!!」
三次元も捨てたもんじゃないな、なんて思ったんだけど、
「はぁ?キモいから、ちょっと離れてくれない?」
俺様キャラってリアルにいるとマジでむかつくんだなぁって思った瞬間に変わった。