でも、翼は違った。


初めてキスをした日、翼は涙を流した…


悲しいからじゃない。


嬉しいからだって。


そんな翼に何もしてあげれなかった。


ただ、側に居ただけ。




『…ごめん。』


「なんで梭冴が謝るの?
私はもう気にしてないよ!」


『作り笑いすんなよ!』



もう…見たくねぇんだよ。


翼のそんな顔…


普通に笑っててほしいんだよ。