そして、暗くなるにつれ街には明かりが灯る…


まるでお祭り会場みたいに。


だけど、



『あの明かり一つ一つに、明るい家庭があるとは限らない』


「えっ…?」




優しく包み込む光は、家の明かりじゃない。


それを俺は知ってる。


毎日が退屈で、明かりをつけず部屋に篭っていた俺を外へ連れ出したのは翼。


どうして悲しくなる?


突き放したから?


それとも、まだ…好きだから?


分からない。


分からねぇんだよ!!