『涼しい…』 「そっか。」 『さっきまで、何しての?』 すると作文用紙を俺の前に出した。 何度も文字を消した後がのこっている用紙、それは嫌いな人が多い読書感想文。 確か感想用紙は3枚… 「なかなか進まんくてさ。」 『本はどれ?』 仰ぐ手を止めて、麗香ちゃんは一冊の小説を俺に渡した。 恋愛…ものかな?