呼び出してすぐして…気付いたら抱きしめてて…。


ぎゅっと抱きしめる力を緩めなかった。



『離して欲しいんだろ？
なら言えよ…早く。』



耳元で意地悪そうに呟いた。


いつもならフル無視だろうけど、今日はそうはいかねーぜ？


麗香を好きになった俺は、誰にも止められねーよ。




「…こう…や」


『聴こえねーし』


「光也！
もういいから離してーや！」


『…よく出来ました。』




腕を離すと、麗香は後ろを向いて座り込んだ。


ヤバイ…意地悪し過ぎた？


ちょっとやりすぎた？