-恭雅 side-


辺りが暗く、静かな場所に着くと麗香は、ずっと下を向いたまま…


そりゃ…そうなるか。


あんな酷い言葉を浴びせられて別れた後やもんな。


でも、あれは違うねん。




『麗香…』


「今さら何なん?
住所も教えてないやん。
しかもなんで今日なん!」




顔を上げて俺に怒りをぶつける麗香…


変わったな。


前のお前は、穏やかでよく笑ってて…

怒ったりしいひんかった。


あの頃のお前をぶち壊し、こうしてしまったのは全て俺の責任。



『ごめん。
でも、ほんまの事言えへんまま急に麗香が転校したって聞いて…』


「ほんまの事って何?」