姿が見えなくなってから少し温くなったアクエリを額に当てた。 アレが麗香ちゃんの好きな人か… でもなんで怯えてたのかな? 関西から会いに来てくれたなんて、ほんとは嬉しいはず… だけど、あの事があった以来連絡さえ取っていなかったとしたら…? ふと隣に置かれた袋の中から、ベビーカステラを一口、口の中に入れて食べてみる。 「…甘いな」 …もし、麗香ちゃんと恭雅くんが寄りを戻したら。 そしたら俺は、どうすればいい?