黒髪にピアスを付けた男。


あ〜ダメだ。

頭がついていかない。



でも、何となくわかるよ。




『麗香ちゃん、ちゃんと話してきな?』


「…でも」


『大丈夫。俺はここで待ってるから』




するとゆっくり頷いた。


黙ったまま、アクエリを俺に渡すと恭雅という男の方へ歩き出した。