「えっ!?梭冴がデート!?」


『マジ?』


「ほんと?」




麗香ちゃんとお祭りに行く前日に、いつもの4人でファミレスへ。


って、みんなそんなに驚くの!?


俺って、どう思われてるの?




「そのイケメンくんを断って、梭冴を選ぶなんて勿体ない!」


『ちょ、花純酷くない!?』


「だって、あのイケメンくんだよ?」


『でも、それって梭冴に脈アリじゃねーの?』



脈アリ…


残念ながら違うんだよ。




『引っ越しする前から付き合ってて、訳あって別れた元カレが好きみたいなんだ…』


「…マジか。」




和希の言葉に目をキラキラ輝かせた花純が、肩を落として呟いた。