ずっと、話せないでいるのも…辛い。




「…うち、彼氏おってんけど別れてん。」




俺に背を向けてから、話し出した麗香ちゃんの声に耳を傾けた。


少しずつ話してくれた。


内容は、麗香ちゃんは本当に好きだったけど、相手は遊びだったみたい。


それでも好きで、好きでたまらなかった麗香ちゃんは、必死で相手を振り向かせようと頑張った。


だけど、『お前の笑顔…もう見たないねん!笑うな、そんで消えろ。』そう言われたって。




「あいつ、アホやねん。
強がってんねん。
絶対、おかしいねん…」


『…まだ、好きなの?』


「好きや…」



泣きながら答えた声…