自分のスマホに入った麗香ちゃんの連絡先…


嬉しすぎる!




「あんまニヤニヤしんといて」


『えー…』


「でも、笑顔見れて良かった」


『じゃぁ、麗香ちゃんも一緒に』


「笑わへん!!」




…はい。


なんでそんなに笑わないの?


笑顔を見せなくなったのはいつから?


そんな生き方…辛くないのかな。


笑顔を見せなかった…前の俺みたいに。




『いつから笑ってないの?』


「…中2ん時からかな。」




麗香ちゃんは俺の横を一人分空けて腰を下ろした。


そして、三角座りをして俯いた…


もしかして…




『イジメ…』


「…」




それしか思い付かなかった。


すぐに否定しないって事は合ってる…のか。


麗香ちゃんの笑顔を奪ったイジメ。


辛い心の傷を話してよ。


話して、楽になろ?


黙って、聴いてあげるから。