あの日から麗香ちゃんが校舎裏に訪れる事はなかった…。


今日で一週間会えていない。


連絡先も知らなければ、クラスさえも知らない。


俺って、何にも知らないんだなー。


今日は期待して校舎裏に行って、壁に持たれて座った。


暖かい太陽が照りつける…




「…久しぶりやな。」


『…えっ!?』




声がする方を見ると、鞄を持った麗香ちゃんがこっちに歩いてきていた。


麗香ちゃん…!


あ〜、ヤバイ…


今すぐ抱きしめたい!


でも絶対に蹴られる。笑




「今日は、佐河達を押し切って来てん」


『そっか。
…で、ちゃんと友達になれた?』


「うん。
佐河も良いやつやし、後の二人も笑いかけてくれるし、面白い」




良かった。