そんな夏休み前のある日…



「何なん!?
放してーや!」


『お前、いっつも1人じゃんか』


「そんなんお前に関係ないやろ!」




ん?


この声…麗香ちゃん?


お昼休みに自販機の前まで、ジュースを選んでいると聞こえてきた男女の声。


とりあえず、抹茶ラテを買って声がする方へと行ってみる…


そこには男に腕を掴まれた麗香ちゃんが居た。


は?誰だよあいつ。


すっごい麗香ちゃん怒ってるし…




『あいつらもお前の事を心配してだなぁ…』


「心配なんか…」


『いらねーって?』


「…」


『はぁ、まぁ来いよ。
それに、関西弁なんて誰も気にしてねーよ』




…何、このモヤモヤする気持ち。