始業式が終わったあとに、少しHRがあってあっという間に学校が終わった。
下駄箱を出たところで、麗香と待ち合わせの約束があるから向かうと、既に麗香は着いていた。
「お疲れ!」
『お疲れさま…』
「なんや、眠そうやな?」
『んー、ちょっとね』
さすがに朝からあの長話は疲れる…
帰ってきて、どんなことを話していたかなんて質問されたら答えられる自信が無い。
でも、それも終わったことだ。
今から麗香とお昼を食べに行く。
「まぁ、いいや。
ほら、早く行こーや!お腹空いたー」
『はいはい、ラーメン屋ね。』
「そうそう、2駅先のなー!」
ラーメン屋は学校の裏手にあるのにも関わらず、断固拒否をしたのは麗香だ。
学校の近くは嫌!!という理由。
麗香と二人で駅まで他愛のない会話をして歩く。
『どう、クラスは?』
「光也が一緒やから友達0からスタートはないからな安心したわ」
『良かったじゃん』
「でも、女の子の友達がほしいから…頑張る」
『麗香はツンツンしなければ、大丈夫だと俺は思うけどなー…』
関東地方に来て、自分の関西弁が嫌だった麗香はまだ少し抵抗があるみたいで…
少しばかりツンツンしてしまっている。
「…」
『でも、そこも好きだけど…』
「は?」
『麗香の全てが好き』
「アホ…」
初めはツンツンされまくりで、落ち込むことも多々あったけど。
それは今もか…笑