ー麗香 sideー
クラス表でクラスを確認したあと、また梭冴のとこに行こうと思ったのに!
梭冴の隣にはまたあの人。
たしか…杏って人やっけ?
なんでいつもいつも梭冴の隣におるん!?
まだ好きなん丸わかりやんか!!
梭冴は振ったみたいやけどさ…
『なーに怒ってんの?』
「光也!?」
急に目線の先が見えなくなり、目の前に光也の顔が飛び込んだ。
『ヤキモチってやつ?』
「アホ!!そんなん…ちゃうわ」
『何で隠すんだよ?
ま、俺には即バレだけどなー!』
「もう!!」
なんでうちがヤキモチ妬かなあかんねん…
梭冴と付き合ってるんはうちやのにさ。
学年が違うと、一緒に学校で過す時間も少ないわけで…
あの人の方がうちの知らん梭冴を知ってるんやもんな。
『ま、話しならいつでも聞くからよ?』
「え?」
『今年も同じクラスだからさ』
そう言ってクラス表を指さす。
そこにはしっかりこいつの名前も記入されていた。
「えー…」
『は!?なに、嫌な顔するなよな?
本当は嬉しいくせに!!』
「してへんわ!あほ!」
…でも、友達0からスタートよりはマシかもな。