待って、可愛いから麗香を狙う人が現れる可能性があるって事か?


そんなこと、絶対あってはならない…



「もうなんか言ってーや!」



そうお腹に優しいグーパンちを喰らわされた…



『うっ、可愛すぎてやばいです…』


「なーんか言わされた感あるけど…うちのこと取られんように頑張ってや!」



そうニヤニヤして笑う麗香…


言われなくとも、そのつもりですよ麗香さん。



『大丈夫、もっと俺に惚れさせるから…』



そう耳元で言うと、麗香の耳はみるみるうちに赤くなっていく。


それを見て少し笑って、そっと麗香の手を引いて周りの学生に見せつけるように歩く。


こいつは俺の女って見せつけるように…笑



『ねっ、スカートちょっと折ってるでしょ?』


「なっ…」


『可愛いけど、放課後デートぐらいにしろよ?』


「もうっ!」


『可愛さ増しすぎて…危ねーから』


「な、なっ…!!」



これ以上言うとまたものすごく怒られそうだ。


ぎゅっと手を握っていられる、この時間がたまらなく好き。


人が多いと、麗香は照れて言葉が回らない。


だからこそ、ちょっといじってみる。



『香水、付けてる』


「何の香りか当ててみてーや」



わっ、もしかして誘ってる?