あの後、麗香と分かれて家に帰ると、急に寂しさが増す。


手を離した時も既に寂しかったけど、今日のことを思い出して家まで帰る道のりは不思議と寂しさは感じなかったのに。


それにしても、麗香の美味しそうにラーメンを食べる姿…ほんっと可愛かったな。


あぁ見えて、猫舌で冷まさなきゃ食べられなくて…


まるで小さな子供みたいで…



『ダメだ…もう会いたい。』



スマホを手にすると、LINEの通知が1件着ていることに気付き迷わずタップすると、麗香から無事に家に着いたとのメーセージがあった。


俺は、《今日はありがとう》とだけメッセージを返した。


LINEはしたくてもやっぱりどこか苦手だ。


電話も苦手だけど、文字を考えて打つよりかはまだマシ。


おそらくこれから増える電話…

自分から電話が良いと言ったものの、何か策がないかと焦る…



《♪〜♪〜♪》



そう思った矢先から麗香から電話だ…