「なー、もう麗香って呼んで?」


『えっ…』



そう口を開いたのは、麗香ちゃんがラーメンが食べたい!と言った案に乗って、近くのラーメン屋を探し、店内の席についた時だった。



「そう呼びたいんやろ?」



前に座ってニヤニヤ笑って見てくる麗香ちゃん。


いや、さっきは…たまたま…勢いで言っちゃっただけで。


あー…恥ずい…



『…うん。』


「梭冴」


『へ?』


「うちも梭冴って…呼びたいしさ!」



メニュー表で顔を隠して、そう言った麗香ちゃん…


か、可愛い。


それは反則ですよ?



『ははっ、麗香それ反則』


「なっ」


『可愛いすぎてムリ』


「あ、アホ!
はよ選んで注文しよ!」



照れ隠しする麗香がたまらない。


どんと来い!か。


頼もしすぎて、ほんとどっちが先輩かわかんなくなる。