唇を離すと、麗香ちゃんの頬は赤くて…



「…好き」



そして、麗香ちゃんは背伸びをして俺の唇にキスをした。


可愛い…


可愛くて…たまんねぇ…



『そんなことされると、いじめたくなる…』


「アホ…」



ぎゅっと抱きしめて、麗香ちゃんの頭を撫でる。



「うちは、大丈夫や。
傷つかへん、恋愛なんてないやろ?
やから、素の梭冴くんで、ドンッとぶつかってこい!」


『ははっ、ありがとな』


「なぁー、じゃぁさ、ご飯でも食べて帰ろうや」


『りょーかい!』



抱きしめる腕を緩めて、麗香ちゃんの額にキス…


それから頬にも…


そして…



『っん』


「アホ!
やられてばかりちゃうで!」



俺の唇にキスをして笑う麗香ちゃん。


ははっ、うん。


麗香が好き。


誰にも渡す気なんて無い。


ずっと、笑っていたい。