って…



「あたしはいつも和希と居たいから、デートとか思わずに、気軽に誘うけどねー?」



そう言って和希の膝の上に座る花純…



『…おい』



それにちょっと頬を赤らめる和希は、学校内ではレアだ。


周りの女子の視線が花純に集まるが、花純は全く気にせず、和希の手を自分の前に持ってくる。


和希もされるがまま、花純を恥ずかしながら後から抱きしめた…


ったく!!


なんてイチャイチャなんだよ!!



「梭冴も気張らなくていいんじゃない?」


『んー。』


「優しく居なきゃ!って思わなくていいんじゃない?
素の梭冴も遠慮なく見せたらいいじゃん?」



…でも。


それが恐い。


翼の時みたいに、キツく酷い言葉で麗香ちゃんを傷付けてしまいそうで…


だから、せめて麗香ちゃんの前とか学校では明るく出来るだけ笑顔でって…


そう決めている。