「それは梭冴が悪い!!」
そう言われたのは、お昼休み。
『そりゃ、怒るわ』
「てかさ、年越しは普通に起きるでしょ!?
で、初詣ぐらい一緒に行かないの?」
「…2人は初詣一緒に行ったの?」
優しくフォローをなんとか入れようと頑張ってくれるのは杏ちゃんしかいない。
「そりゃーもう!
おみくじは和希の方が良かったけどねー」
今どきカップルはそうなのか?
正月って普通に家族と過ごすものでは?
って、それを今、言ってしまえば花純の導火線に火をつけてしまいそうだ。
『まぁ、でも、梭冴に期待してたんじゃね?』
『何を?』
「初詣 一緒に行けるかな!って、事でしょうが!」
「うん。私でも彼氏さんが出来たら一緒に行きたいよー?」
なっ、杏ちゃんまでもが…
これは花純か和希に聞いておくべきことだったのか。
やってしまった…と今更深く後悔しても遅い。
『ちゃんと今日謝るよ…』
「うん!
梭冴くんならきっと大丈夫だよ!」
杏ちゃんのキラキラ笑顔を見て、ちょっと頑張れる気がした。