いつも4人でいる中、6限終わりに1人はやっぱりどこか寂しく感じる。


花純が当番のストーブを消して、ストーブ当番の名札を次の人に変えて…と。


これで明日、もう一度花純が当番しなくて済むな。


あいつら今頃、仲直りしてるといいけど…



「ひ、梭冴くん」



パッと声がするドアの方に目を向けると、赤いマフラーを巻いた麗香ちゃんが立っていた。



『授業、お疲れ様!
それはそうと、麗香ちゃんはどしたの?』


「…一緒に帰りたいな…なんて、思ったりしなかったり」


『はは、素直じゃないなー!
俺は、一緒に帰りたいけど?』




鞄を持って、麗香の前に立つと、麗香は頬を赤らめてそっぽを向いた。


ったく。


可愛すぎて、困るんだけど。