和希もちょっとは考えろって…



『あーもう、うるせーな。
花純、ちょっとは黙ってろ』


「は、ら、た、つー!!」


『…』


「もう!!和希なんかしらない!!」



そう言って、花純は鞄を持って教室から出ていってしまった。


…花純、帰る気じゃん。




『なぁ、和希、追いかけなくていいの?』


『いいーんだよ。』


『なんで、もっと花純に学校で優しくしてあげないの?』



和希はまた質問か。と言いたげな顔をして、ため息をついた後口を開いた。



『…ずっとイチャイチャしてると疲れんだろ。
家デートぐらいでいいんだよ…そういうのは』


『ぷ。ははっ
家ではイチャイチャしてるんだ』


『ば、…ほっとけよ』




ちょっと頬を赤らめて目を逸らした和希。


好きなんだなー…


花純のこと。


キツイ言葉言っときながら。




『ま、仲直りちゃんとしろよな?
後、花純 泣いてるかもしんないからね?』



『…泣かれると困るけどな。』



すると和希は鞄を手に取った。



『梭冴…わりぃ。
行ってくる』


『言うと思ったよ!
明日ちゃん楽しいデートにしなきゃ怒るよ?』


『フッ、梭冴のクセに』




それだけ言って笑うと、和希は教室を飛び出した。


ほんと、2人を見てるの好きだな。