「さーむーいー!!!!」
そう言って和希に抱きつくのは花純。
お昼休みにストーブの廃油に当たっている花純を3人で付いてきている。
『離れろって…今は学校なんだから』
は!?
今はって何!?
和希は学校では全然、花純とイチャつこうとはしない。
今だって…
『何、教室にマフラー忘れてんだよ』
そう言って、自分のマフラーを取り、花純にぐっと渡しただけだ。
もうマフラーなしでは首が寒い11月下旬。
俺なら、周りなん気にせずに麗香ちゃんの首にマフラー巻いてあげるけどなー。
「だーかーらー!!
どうして、和希はもっと…こう…私に触れてこないわけ!?」
…始まった。
ついに花純がずっと心に溜めていたであろう言葉が出てしまった。