麗香ちゃんを怒らせた自分に腹を立たせながら向かえたお昼休み。


チャイムと共にすぐさま鞄を持って、席を立った。


向かう場所なんて決まってる。


たぶん、麗香ちゃんは校舎裏に来るはず。



息を切らして走って、着いた校舎裏にはまだ麗香ちゃんは来ていないわけで…



って、どうすんだよ…!!


まだ何も考えてないんだった…




「梭冴くん?」




パッと顔を上げて振り向くと、そこには麗香ちゃんが…


泣きそうになりながら、麗香ちゃんをぎゅっと抱きしめた…




「ちょ、どうしたん!?」


『…ごめん。
俺、怒らせてばっかりでさ。
麗香ちゃんが好きで好きで、大好きでたまんなくてさ…』



すると麗香ちゃんは俺の背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめ返してくれた。




「うちこそ、短気でごめん。
でも、うちも梭冴くんが大好きでたまらん…」


『麗香ちゃん…』


「仲直りのキス…したい。」




へ!?