その場で日にちを決めて、互いの教室に戻ると…




「梭冴、おっめでとーう!!」




教室に入るなりすぐに花純が抱きついてきた。



『ちょ、どうして知ってるの!?』


「梭冴の顔見ればすーぐ分かるよー!」


『やったな、梭冴』



和希は笑ってそういった。


隣の杏ちゃんは今にも泣きそうだ…


「梭冴くん…悔しいけどおめでとう…うわぁぁん!!」


『ちょ、杏ちゃん!?泣かないで?ね?』


「あ〜、杏を泣かせた〜!!」



杏ちゃんの頭を優しく撫でる…


ごめん…ありがとう。


杏ちゃんにはもっと良い人が現れるよ。