不安を抱えたまま廊下を歩く途中、佐河を見つけてしまった。


ん?


んん!?


佐河の隣には、佐河の右腕をぎゅっと掴んでいる女の子。


は!?




『…お前』


『俺には麗香は無理っすわ。』


「光也は私のものなんだから、その子に云と後悔させてやるもん!」




いやいや、俺の目を見て宣言されましても。


佐河に似合いそうな気の強そうな女の子だな…


茶髪の巻き髪ロング…


普通に麗香ちゃんの方が可愛い。




『じゃぁ、俺が奪ってもいいんだな?』


『…まぁ、そうなるっすね。』





負けを認めた佐河、だけどそれで後悔していない様子に思えた。


先に前に進んだのはあいつか。


そこは負けたよ。


後は、有言実行か…