少し離れたベンチに腰を下ろし、麗香ちゃんの後ろ姿をみつめる。
フランクフルト2本を持って、俺を見て笑顔で向かってくる。
誰かにぶつからないかな…
転けないかな…
と、心配もしてしまう。
少し前まで、少しも見せてくれなかった笑顔が、今ではものすごく眩しい。
白い歯を見せてキラキラ笑うんだよ。
「はい!」
麗香ちゃんから笑顔でフランクフルトを受け取る。
『ありがと!』
「うん!
それより、体調 大丈夫なん?」
俺の隣に座り、フランクフルトを頬張りながら横目で見てきた。
『うん、麗香ちゃんの笑顔見たら元気になった』
「…もう!」
『麗香ちゃん照れてる』
「照れてないしな!」
意地っ張り!笑