周りから見たら、俺達は付き合いたてのカップルにでも見えるのかな?




あぁ、また顔が火照る…




「なぁ、次フランクフルト食べたい!」


『じゃぁ、そうしよっか』




…まずい。


フランクフルトは俺達のクラスの出し物だ。


冷やかされるに違いない…


確か今の時間は…


ダメだ。


頭が回らない…




『麗香ちゃん、これで買ってきて?』




俺は手を放して、財布からお金を麗香ちゃんの手のひらに乗せた。




「もしかしてしんどい?」




心配そうに俺の顔をのぞき込む。




『…ちょっと。』


「じゃぁ、あのベンチで待ってて!
すぐに行くから!」




麗香ちゃんは指さしたベンチをチラッと見て、すぐ駆け出してしまった。


ごめんね…


体調は悪くないんだ。


バカだなぁ…俺は。