さり気なく…


さり気なく…




そう思い切って麗香ちゃんの左手を繋いでみた。




小さな手は俺の手にすっぽり収まった。




『ごめん…はぐれたら嫌だから。』


「謝らんでえぇよ。
てか、遅すぎな!」


『え?』




ちらりと麗香ちゃんを見ると、頬を赤らめて俺をチラッと見た。


目が合う…


俺の胸の鼓動はMAXに近い…!




「昨日、期待してたんや…。
あぁ!もう!言わすなや!アホ!」


『ごめんごめん…
でも嬉しいよ!』


「ん〜もう!
調子狂うわ…」




か…可愛い


独り占めしたい…


誰にも渡したくない…


ねぇ、俺に振り向いてよ?


恭雅くんでなく…俺に。