そんな事を繰り返し、文化祭 一日目終了のアナウンスが鳴った。
「今日は…ありがとう」
俺の右手をぎゅっと掴み、俯きながら言った麗香ちゃん。
これって、照れてる!?
え、見たい見たい!
『顔、見せてよ?』
「な!?」
ちょっと意地悪した言葉に驚いて、顔を上げた麗香ちゃんと目が合った。
か…可愛い!
やっぱり、諦めたくない。
佐河に負ける訳にはいかない。
そして、恭雅くんにも…
『好き!』
「知ってるから」
『ハハッ!』
目を逸らす麗香ちゃんがまた…
「明日も楽しませてくれるんやろな?」
上から目線の一言
『当たり前!』
まさか、麗香ちゃんから明日って言葉が出るなんて…
やばい。
嬉しすぎて泣きそう…
こうして、文化祭一日目が終わった。