だけど、麗香ちゃんの頬がほんのり赤い気がした。
これは日焼けのせいだろうか。
それとも…
うん。変な妄想は止むよう。
「次は何食べる?
梭冴くんが決めてーや」
ゆっくり俺の目を見た麗香ちゃん。
また大きな口を開け、たこ焼きを一口で食べてもぐもぐさせながら。
食べ物かぁ…
麗香ちゃんは何が好きかな?
「はい、今度はたこ抜いたから」
『ありがと』
ガサツなイメージがある麗香ちゃんだけど、食べさせてくれる時には必ず、器を下に持ってくるんだ。
落としても、服につかないように。
そして、足を組んで大胆に座るかと思いきや、ちゃんと足は閉じて座っている。
意外とちゃんとした女の子なんだよ。
って、言ったら怒られるか。
『よし、じゃぁアメリカンドッグが良い!』
「うん!」
互いに歯を見せながらにっこり笑う。
あぁ、幸せ…