「え?どれ?」




俺はたこを歯で少し噛んで麗香ちゃんに見せた。




「あ!ほんまや!
もう…しゃーないな」




次の瞬間、麗香ちゃんの顔が近づいてきて…


口から少し出した俺のたこを、麗香ちゃんが口でそのたこを取った…


まるでキスするみたいな形で…


もう俺の顔は今、ゆでダコ状態だろう。


頬が熱い…




「何?どうしたん?」


『どうしたん?じゃないよ!』


「キスじゃないんやしええやろ」




どうやら本人は全く恥ずかしくないようだ。


麗香ちゃんが言うように、唇は触れなかった…