気持ちがうまくまとまらないまま、文化祭 1日目が始まった。 開始の放送が終わると、早くも花純は和希の腕をつかんで教室を颯爽と後にした。 その後に続いてバタバタと教室に居た生徒は教室を出ていく。 そんな中、一人空いた窓の外をみつめる… 生温い風が頬を撫でていく… 「…梭冴くんは行かないの?」 後ろから聞こえた杏ちゃんの声。 寂しそうに… でも、どこか悲しそうに…